対決!勝間和代vs目黒貴子

 最近Songがしきりに思うこと。「勝間和代さんと目黒貴子さんって、顔が似てるよなあ…」。
勝間和代 http://www.unisys.co.jp/club/working/no01.html
目黒貴子 http://ocn-baken.netkeiba.com/yoso/yoso_top.html?yosoka_id=23
 この写真だとあまり似てないか。なんか目黒さんの顔がえらくシャープで。最近の目黒さんはもっと肉感的でピチピチムチムチしている。開催が福島に移って、夏服になってさらにムチムチした感じだ。見るたびに思う。「勝間和代に似てるよなあ…」。
 勝間和代さんは会計士で経済評論家である。政府のワークライフバランスなんとかかんとか協議会の専門委員もやっているという。なんか最年少で会計士補に合格したり、JPモルガン証券など外国の有名エリート企業ををいくつも渡り歩いたり、それはそれは頭がよくてすごい人なのだそうだ。その頭の良い勉強法を伝授したり、「お金は銀行に預けるな!」「断る力」「起きていることはすべて正しい」などの大ベストセラーをいくつも出したり、ナントカ女性賞とかカントカ女性賞とかいう、立派な賞をいくつも受賞したり、とにかく偉くて立派な女性である。たまにJPモルガン証券楽天株価の予想を大ハズシしてお客さんのひんしゅく買ったりするがそれもご愛嬌。とにかく偉くて立派な女性である。アラフォー女子の必読誌(……)とゆわれる「AERA」にもレギュラーっぽく出ていて、最新刊はそのアエラが出した「まねる力」である。本の惹句曰く「私のコアスキルは『まねる』だと思う」。頭のいい人だからこそできるこの日本語文法超越の惹句。こあすきる?こわすぎる?ああCore Skill。えっ地核の技術?どんな技術だ。おいらは頭が悪いからわからない。
 目黒貴子さんは「中央競馬ワイド中継」の司会者でリポーターである。テレビ埼玉とかテレビ神奈川とかでネットしている競馬中継だ。ずうーっと長いこと出ている。最近は屋外リポーター仕事を元ジョッキーの細江純子ちゃんや赤見千尋ちゃんに譲ってしまったがそれでも日曜中継に不定期で「目黒貴子のアツアツリポート」をやっている。この人も偉くて立派な女性である。なぜならこの人、中継で馬名や関係者名、オッズの数字や着順、配当を読み上げるときにほとんど噛まないのだ。あんまり滑舌良くないのに(笑)。テレビ東京やフジのタレント崩れの女性中継陣がカミまくりで、あろうことか着順や配当額まで読み間違えるなどの体たらくであるのに対し、この人はJRA千頭の登録馬名も、6ケタ7ケタいった3連単の配当もほぼ間違えない。また「アツアツリポート」はジョッキーや厩舎関係者に出張インタビューを行なうコーナーだが、「これまでのレースを振り返って、いかがでしたか?」「今後の目標は?」など一見当り障りのない質問しかしないのに、なぜかビックリするような特ダネコメントが相手から返ってきたりする。新世紀の暴れん坊ジョッキー・松岡正海くんに「30歳になったら引退して下北沢で古着屋をやりたい。こんなのやってたらもたない」と言わせたりとか。とにかく意外とすごい女性である。土曜中継の終盤「サクッと最終3連単」で長岡アナといっしょに12Rの予想を披露して、ほぼ毎週大ハズシだがそれもご愛嬌。この人の立派さはもう少しクローズアップされてもいい。
 この二人、顔が似ているだけじゃなくて年かさもほぼ一緒なんだな。1歳しか違わないらしい。もひとついえば、やってることもほとんど一緒だ。だってさー「お金は銀行に預けるな」で、じゃ銀行じゃなくてどこに預けりゃいいのかっていうとEXとか先物取引とか書いてあるんだぜー。それってギャンブルじゃん…ギャンブルそのものじゃん…「カネツ商事」とか堂々と書いてあるし。(そういえば馬主さんだよカネツ商事。カネツクロスとかいたなー、なつかしいなー)政府の委員とかやってる人がギャンブル推奨してどうするんだよ…「勉強をして金融の知識をつけましょう」「リスク分散で小額ずつやりましょう」とか書いてあるけど、勉強したからって競馬も競艇も当たりやすくはならないし、競馬、パチンコ、宝くじに分散して賭けたってぜんぶギャンブルはギャンブルだい。
 私は競馬以外のギャンブルはやらない。博才ゼロとわかっているからだ。かわいいお馬チャンが走るからこそ負けても納得できるのであって、他の賭け事なんてとても考えられない。株もごめんだ。ましてEXや先物など。金も小豆も円ドルレートも、見てて少しもかわいくないし一生懸命走りもしない。でもまあ、その種のギャンブルが好きな人もいるし、そういう人のために「競馬必勝本」と同じたぐいのものとして勝間和代氏の本があることはべつに咎めはしない。ただ、目黒さんと土俵はおんなじだよな、と思うだけだ。
 では顔も年かさもお仕事も似たような感じの勝間さんと目黒さんを、勝手に対決させてみよう!どっちが勝つか?・・・わずかの差で目黒さんに軍配が上がる。と、私は思う。
 なぜなら目黒さんはテキトーなことをあんまり言わないからだ。目黒さんは競馬中継で、「サクッと最終3連単」で披露する予想がかなりテキトーな以外は至ってマトモであり、テキトーなことはほとんど言わない。っていうか立場上言えない。他の出演陣が柏木集保とか及川勉とか丹下日出夫とか池田雄孝とか、テキトーな予想を言って飯の種にしている人たちばかりだからだ。目黒さんまでテキトーなことを言い出したら競馬中継はメチャクチャになってしまう。
 いっぽう勝間さんは…言ってることかなりテキトーだよぉ。「ワークライフバランス」って何を言い出すのかと思えば、子育ての時期によってや「ライフステージ」によって「働き方にメリハリをつける」ことが大切、だとさ。上のリンクによれば。えーそれって「今はわたくしメリハリの『メリ』の時期ですので定時で帰らせていただきます」って帰っちゃうってこと?仕事あっても?そんなん会社が困っちゃうじゃん。アテにできなくて。テキトーなことを言うなよな。あとさあーこれ読むと、このひと事務の仕事をバカにしてる気がするんだ。この人が外でテキトーなこと吹いて仕事していられるのは、地道に書類を整理したり事務手続きをしたりして、会社の中で支える女の子達のおかげじゃん。その大切さをまったくわかってないよ。女性の勤め人がみんな勝間さんみたいになったら世の中の仕事は回らなくなる。ものには役割というもんがあってそれを全力でまっとうする人は誰でも素晴らしい。私だって昼の貿易事務の仕事も、夜のお店も、どっちも大事だと思ってやってるんだ。粛々とオッズを読み上げる目黒さんの、なんと立派なことよ。
 ところで勝間さんはネットの自分に対する言説を日々チェックしていて、批判的なブログにはすっ飛んでくるんだそうだ。うほー、それすごいな。ここにもすっ飛んでくるってこと?で反論のレスとかついちゃうのかなあ。それって逆にすごいかも。でも上のほうでさんざん「偉い」とか「立派な人」とか書いてるから、彼女の「批判フィルター」からはスルーされちゃうかもね。っつーかハナから来るわけないか。こんな、子もなし結婚歴もなし、地味な事務作業としょぼしょぼのネット書店で日々を暮らす女なんて、この人から見れば人のうちにも入らない虫っけらみたいなものなんでしょ?真面目に反論するのは己のちっちゃさを証明するようなもんだわね。