ユニクロもやっちまった

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100624-00000008-mai-bus_all


 あー。やっちまったねー。楽天に続きユニクロも…。きのどくに。いまごろ両社とも血を見るパニック状態だろうね。目に見えるようだよ社内の殺伐っぷりが。あーあーかわいそうにー。楽天が先行すること数ヶ月、いまや社食のメニューまで英語表記なんだって。「ブリの照り焼き」とかまで「grilled yellowtail fish」て、社食のおばちゃんが一生懸命訳して、でも肝心の社員が解読できなくって昼餉時の社食は大渋滞なんだって。SPA!に書いてあったよ。あっはっはっ。ばかみたーい。
 会社って結局「えらい人」と「えらくない人」の力関係で動いてるじゃん。そこへ「英語のできる人」と「できない人」という新たな関係軸が持ち込まれたら、そりゃ会社の中グチャグチャになるって。
 いばってる人ほどそうなんだけど、他人同士が自分の前で、わからない言語で会話してるとプンスカ怒っちゃうんだよね。自分の頭ごしにわけのわからない話をしやがって、オレをのけものにして盛り上がりやがって、と。前の前の会社にいたときの社長がそうだった。超音波ねずみとり器で公取委にやられた挙句あたしを放り出した会社ね。「オレは社内に英語と中国語のできる社員を置いておくのが理想だったんだよ」とか言いながら、いざ中国出張で現地の人と、訳すまでもないちょっとした雑談を目の前でしただけで、社長みるみるうちに機嫌悪くなってさあ。
 ほんとジャイアンみたいだなーと思うけど、結構どこでもそうなんだよね。今いる会社もそう。中国語の出来るオジサン社員がいて、いちおう調達先に中国の会社があるんだけど時々そこと一人で中国語でやりとりしてる。そうすると他のオジサンたちの陰口が凄いんだ。わからない言葉でやるな。記録を残せ。情報を共有しろ。etc、etc、本人のいないところで文句たれてる(笑)。え?私?私はそーゆーときどうしてるかって?…無視してる。だってその調達先あたしの担当じゃないもーん。担当の子がちゃんと英語か日本語でコレポン残してるし、中途半端に首つっこんで火の粉がかかるのは絶対いやじゃ。
 かように言語というのはとってもデリケートなものなのに、三木谷ちんや柳井ちんの専横で「社内言語は英語」とか決められちゃって、はたしてこれ社内で中途半端にいばってる人たちも皆納得してるのかね?してねえべ。そいで社内に無用のイライラやカリカリを増やしてるだけでしょ。
 だいたいさー、日本の会社にいて、日本語のわかる日本の人とどぉーして外国語で会話しなきゃならないの!ばかみたい。英語は、英語しか通じない人と話すときに使えばそれでいいじゃん。話す必要のある社員が必要のあるときに話す。日本人どうしで英語で話すなんて、きどってて気持ち悪い!関西人どうしのくせに標準語で話してるやつと同じぐらい気持ち悪い。そもそも「国際化の必要」とかいってるけど、英語使ったらそれで国際化なの?くだらないなあ。楽天ユニクロも、日本のお店にくるのは日本人じゃん。楽天なんかプロ野球チームももっててさ、なにかい、野村監督や「マー君」も英語しゃべれって言うの?まさかでしょ?日本の会社の人が日本で日本語しゃべって何が悪いの。
 そういう私もお店の運営において外国語は不可欠なわけだが、べつに中国語使わなくていいときには使わないしまた使いたくもない。「なによっお店の入口に『全巻セット$500あります』って書いてあるじゃないのよ売切れってどういうこと?売れたんだったらさっさと張り紙はがしなさいよ!」とキレて日本語でいくら喚こうとも、「はぁぁ?」と小ばかにしたような返答と「何言ってるのかわからないよ!」とキレ返されるような現地の漫画売りから、それでも品物を買わなければならないから仕方なく中国語しゃべるだけだよ。こっちが外国人だとわかったとしても萎縮もせず、コミュニケーションをとろうと努力するふうもなく、ぴくりとも顔色変えずに平然と「はぁぁ?何言ってるかわからないよ!」と広東語で返し、それで営業上つゆほどの不利益もない地元民からでも、仕入れたいものがあるからしゃべるんだ。現地にも、例えば出版社の「国際部」スタッフなど日本語堪能な人もいて、そういう人と話すときには日本語しかしゃべらないもーん。いいじゃん。メンドくさいし。
 なんだかさー、英語を使うこと、それ自体になんか意味があるという考え方じたいが田舎くさいねー。相手によって、ナニ語でも通じりゃそれでいいじゃん!