世界一周!六本木昼餉(18) イタリア

六本木で、ランチだけで世界一周は可能か?


 今回は皆様おまちかねのイタリア料理。おりしも只今ワールドカップ熱戦中、優勝候補の一角にかぞえられる強豪国イタリア。美食の都でもあり、戦争に駆り出されても砂漠のまん中で貴重な水をパスタゆでるのに使って枢軸国のドイツに怒られるイタリア(←特定の漫画に基づく偏ったイメージ)。
 ここ六本木は太古の昔から、イタリア料理のメッカとして知られています。日本人がまだナポリタンスパゲティぐらいしか知らなかった時代、一大文化人サロンとして名を馳せたイタリアンレストラン「キャンティ」のある街。とうぜん、街角にもヒルズにもミッドタウンにもぼごぼごと雨後の筍のように店が立ち並び、ステキな味と雰囲気で妍を競っています。某友人に「ランチで各国料理店を回っている」と語ったところ「ならばイタリア料理店も行くんでしょう?どこへ行くの?教えて!」と真っ先に食いつかれた(ちなみにその友人はいまW杯観戦に行っている)。それぐらい熱い視線を浴びる六本木のイタリア料理。では、とっておきのおすすめ店を教えちゃうよ!
 246沿い、明治屋のならびにあるその店は、界隈のイタリア料理の中でいちばんの繁盛店。広い店内はいつ行ってもとってもにぎやかだ。客は老若男女、地元で働く人々から観光で来た若い人まで。外国人も多い。最近はデートの若者もよく見かける。かく言う私もこの地で働きはじめてから5年あまり、毎週のように通いつめている。古株の給仕のマダム(いや、シニョーラか)に顔を覚えられるほどに。今日も行ったら「あら、なんだかお久しぶりね」と声をかけられてしまった。
 店内はいつも陽気なカンツォーネが流れ(時にはジリオラ・チンクェッティなどのなつかしいイタリア歌謡も!)、赤白緑に塗り分けられた明るい内装がイタリア気分を盛り上げる。ここは芸能人も大勢訪れるらしいよ。ちょっと前までお笑いコンビ「オードリー」のサインが飾ってあったな。取材で来たのかなあ。
 パスタ、ピザ、肉料理も豊富だし、モッツァレラチーズや腸詰を使った軽くつまめる一品、サラダも充実している。サイドメニューでシナモンの香り高いフォカッチャを頼むことも出来る。甘さ控えめでおいしいんだ。ランチセットもあるよ。でもここのメニューで私のお気に入りなのは、イカ墨のスパゲティとアンチョビのピザ。今日はイカ墨スパゲティのほうにする。
 出て来るのはふんわりと海の香りがただよう豊穣な黒いパスタ。イカの輪切りが入っていて、シコシコと弾力がありながらも柔らかい。パスタのゆでかげんも、若干やわらかめながら絶妙だ。セルフサービスでペッパーソースをかけられるようになっていて、緑の菱形マークの赤いソースを数滴かけるとまた、新鮮な風味が楽しめる。
 食後には香り高いエスプレッソを。食後の仕事が眠くならないようにダブルサイズでもらっちゃう。暖かく濃い湯気が立ち上る。なかなか良いエスプレッソマシンを使っているようで香り高く、苦味のバランスも悪くない。
 というわけでランチタイムに充実の時をいつもくれる、このBuono!なお店の名前をまだ書いていなかったですね。お店の名前は、





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イカ墨スパ+ドリンクバーで¥679ナリ〜


本日の評価 ☆☆☆半

ウエイトレスのおばちゃんいつもお世話になってます♪