銀座めざマルシェに行った

 なんだかんだ言ってるうちに日本は銀メダルと銅メダルを取りましたな。「取れるわけない」などと大嘘をついてしまったわけだが別に詫びも撤回もしない。まあめでたいんじゃないですか。で、どうなの、これでメダル打ち止めになったら電通的にはヤバいわけ?うひひ。あと、めでたく申雪&趙宏博は金メダルを取りましたな。っつーか中国3ペアは完全に別の生き物だったな。フリーでノーミスだったペアがホウ清&[イ冬]健だけだったというのが「なんだかなー」という気もしたけど。ってゆーかミスあったけど。TBSの中継字幕、『[イ冬]健』が『侈健』になってたぞ。その字じゃ絶対に「トウ」とも「Tong」とも読まないし。名前間違えるのは最低ですねえ。気をつけろTBS。や、川口悠子ちゃんだってミスしてからはメロメロだったものの、それまでは実に柔らかくて優美だったし、あとカナダのデュベ組もよかったし。ペアおもしろかったよー。
 さてオリンピックも終了したということで(終わらすなー!)、アタクシちょいと行ってきたのが「銀座めざマルシェ」。
 銀座には従前より地方の特産品を売るアンテナショップが林立していたが、フジTV「めざましテレビ」のプロデュースによりビル丸ごと地方物産即売場にしてしまったという。ソニービルの向こうの並び、新橋寄りにある。
 雨の平日夜ということでガーラガラであった。1月の開店時にはたいそう混んだというが。各階には「めざましテレビ」出演者の等身大ハリボテが立っている。上階3フロアにカフェ・レストラン・試飲バーつき酒売り場が入っており、それじゃ、ということでエレベーターでまず酒のフロアに行く。が、店員以外ひとけのないバースペースには「一般ピープルは入って来んなオーラ」がむんむん漂っていた。なんか業界くさいアンちゃんが商談してるし。早々に退散を決意。ところが下りのエレベーターが来やがらない。何分待っても。仕方がないから階段で下りることに。これがなんと外階段。鉄製の。避難用かよ?怖えー!どうやらもともと単なるオフィスビルだった?フロア貸しの非商用だからエスカレーターなんてなくて当たり前とか。端折った商売だねー。
 施設も端折ってるけど従業員もこれ、かなり端折ってるな。フロアを行きかう老若男女の店員、前掛けやハッピをまといながら誰も彼も中途半端に垢抜けている。くたびれてんのにエリート臭がする。ははあ。フジテレビの余剰人員の受け皿にされてるな。マスコミ不況かぁ。いろいろとたいへんだね。
 売られている「全国各地の特産品」、北は北海道から南は九州沖縄までひととおり見てまわったよ。で、感じたのが…「ごはんの友」的食品がみょーーーーーーに多いこと。「ふりかけ」だけで棚をズラーリと埋め尽くす勢い。いわゆる地方の名物食品を乾燥・粉末状にした「珍品ふりかけ」ね。ほかに明太子、釜上げしらす、なめみそ、卵かけごはん専用醤油、味付けゴマ、etc、etc…。「珍品レトルトカレー」も多かったな。鯨肉だの猪肉だの柿だの。逆にメイン・ディッシュになりそうな食いモンは少ない。それに甘いもん関係が貧弱だなー。長野の「みすず飴」や京都の「ふきよせ」、青森のりんごチップスとか、ことさら食いたいもんでもないよな。
 これは何を物語るのか?不況で「外食より内食」の傾向が強まっているというが、その内食も、デリで何か買ったりする余裕すらなくなり、白いご飯を炊いて、せめて地方特産のフリカケやカレーをかけて旅行気分を味わおうと…!?どれだけビンボー臭いんだ日本人!
 あとチーズなんかは交通会館の「北海道どさんこプラザ」のほうがはるかに品揃えがいいし、ほかにも交通会館には「わかやま喜集館」「いきいき富山館」などの県別アンテナショップ、そして全国の物産を集めた「むらからまちから館」がある。「鮎うるか」とか飛騨の「明宝ハム」とか、こっちにしかない珍味も多いよ。アレだな、交通会館とめざマルシェで相互補完っていうか、両方行って、ついでに筋向こうの「わしたショップ」行って、ちょうどいい、ってとこかな。
 銀座はいわゆる「デパ地下」が貧弱なので(マリオンの百貨店2軒も地下食品売場がない。…だから西武撤退なのか!?)、ちょっと気の利いた食品スーパーだと思って利用するのはアリかもしれんね「めざマルシェ」。今回みたいにすいてる時を狙ってじっくり、珍しい食いモンを掘り出すのも良いかもしれない。実際、愛知県コーナーで「ステーキのあさくま」特製ソース&ポタージュ&ドレッシング見つけて懐かしさに涙がちょちょ切れる思いだったし。(東海地方の元祖ファミレスだよ)
 しかし休日にわざわざ行列覚悟で行くもんでもなさそうな…。ここにあるものの何割かは、似たようなもんがミッドタウンの東急プレッセでも買える…ような気もするし。